自分でカーフィルムを貼る、いわゆるDIY施工を選ぶ方にとって重要なのは、「実際にどのくらいのコストと手間がかかるのか」という点です。市販されているブロンズメタル系フィルムのなかには、通販で容易に手に入るものも多く、ALブロンズメタル10やブロンズメタル20といった型番はDIY愛好者の間でもよく利用されています。
DIY施工で最も基本となるコストは、まず材料費です。ブロンズメタルフィルムはメーカーや型番によって長さや幅、性能に差があるため、車種や施工箇所に合ったサイズを選ぶ必要があります。一般的に販売されているフィルムはロール状で提供され、長さは数メートル単位で、幅も数種類あります。
施工に必要な道具がコストに加わります。初めての方は、専用の施工キットを購入するケースも多く、施工に失敗しないためにも、最低限以下のような道具が必要です。
| 必要な道具
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目的・用途
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| スキージー
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気泡を抜いてフィルムを平滑に貼る
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| 霧吹き
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石けん水を吹きかけて、位置調整をしやすくする
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| カッター
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ガラスサイズに合わせてフィルムを正確にカットする
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| ヘラ
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端部の密着と仕上げの圧着に使用
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| タオル・クロス
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貼り付け面の汚れを拭き取る前処理に使用
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| 透過率測定機器
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車検基準の確認が必要な場合に使用
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これらの道具はバラで揃えることも可能ですが、初めて施工する方にとっては、各種がセットになったスターターキットが便利です。キットにはサンプル帳や施工マニュアルが含まれているものもあり、安心して始められる環境が整えられています。
貼り付け作業そのものにかかる時間と労力も無視できません。フロントサイドガラス2面に施工するだけでも、初心者の場合は1時間以上かかることがあり、ミスがあれば貼り直しが発生し、フィルムの無駄や再購入が必要になる場合もあります。特に曲面の多い車種や、大型車両では、均一に貼り付けるために高い技術が要求されます。
フィルム自体の価格は業務用と比べて安価に感じるかもしれませんが、実際には失敗による再購入や、道具購入の費用、さらには作業時の車体への傷リスクなど、想定していない出費が発生する可能性もあります。
DIY施工の際のコスト感を整理すると、以下のようになります。
| 項目
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内容例
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想定コスト帯
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| フィルム本体
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ブロンズメタル55・20など(1ロール)
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やや安め
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| 施工キット
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スキージー、カッター、霧吹きなど
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小〜中程度
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| 透過率チェッカー
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車検基準の事前確認用
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やや高め
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| 貼り直しによる再購入
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失敗時に再購入が必要
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不定(変動あり)
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このように、DIYでの施工は表面的にはコストを抑えられる選択肢に見える一方、失敗時のリスクや時間的コストも含めて検討する必要があります。特にブロンズメタルのような反射性の高いフィルムは、貼り方によって見え方にムラが出やすいため、見栄えにこだわる場合には慎重な判断が求められます。